2015年9月2日(水)の毎日新聞朝刊 神奈川県版に、マンガ「BLUE HEART」について記事を掲載いただきました!是非ご一読ください!!
<以下、本文を転載>
性被害:NPOが啓発マンガ 子どもたちを守ろう 実話基に、海外からも反響 /神奈川
子どもたちを性被害から守ろうと、NPO法人「人身取引被害者サポートセンターライトハウス」(東京)が寄付を募って製作したマンガが発刊された。実際に寄せられた性被害を巡る相談を基に、女子高生を狙った「JKビジネス」やリベンジポルノなどの実態を描いており、「子どもに読ませたい」と国内だけでなく海外からも多くの反響が寄せられている。
タイトルは「BLUE HEART」。同NPOは強制的な売春などの人身取引被害者の救済に取り組んでおり、性被害について分かりやすく伝えたいと2013年にマンガの製作を企画。実話を基にストーリーを練り、高校や児童養護施設の子どもたちの意見も反映させた。作画はプロの漫画家が手掛けた。
内容は3話仕立てで、性被害に遭った中高生の主人公が、傷つきながらも解決へ向かうまでを描く。うち1話は「見過ごされがちで、相談もしにくい」という男子の被害をテーマにした。読みやすいようすべての漢字に振りがなを付け、巻末には「困った時の相談先一覧」も付けた。
県警によると、14年の県内の児童ポルノ法違反事件の被害者数は72人(うち女子61人)に上る。検挙件数は238件(178人)で、12年度は139件(110人)、13年度は203件(138人)と年々増加。強制わいせつ事件の被害者は14年度の518人中、321人を未成年が占めている。
2月の発刊後、4000部を配布し、現在2000部を増刷中だ。藤原志帆子代表は「子どもに『気をつけて』と言わなければいけない社会は本当は恥ずかしいが、さまざまな被害に遭う現実がある。大人にもぜひ読んでほしい」と話す。
また、英字メディアでの紹介記事を読んだ台湾のロータリークラブのメンバーから「台湾の若者にも伝えたい」と中国語版製作の打診があり、9月末には同国で出版・無償配布される見通しだ。米国や豪州からも申し込みがあったという。
申し込みはライトハウスのホームページ(http://lhj.jp)か電話(050・3496・7615)。【藤沢美由紀】
(引用:http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20150902ddlk14040173000c.html)